2024.09.01 | 活動報告
東京大学堀研究室、順天堂大学膠原病内科そして順天堂大学免疫治療研究センターの共同研究開始を記念して、2024年8月19日に第12回免疫治療研究センター主催セミナーを開催しました。
「指定難病の全身性エリテマトーデス(SLE)の病態生理と制御性T細胞をターゲットとした治療法の探索」と題しまして、東京大学の村上先生と順天堂大学の箕輪先生にご講演いただきました。
村上先生は、2015年に東京大学大学院医学研究科博士課程を修了された後、中外製薬で研究員としてご活躍され、2017年から東京大学大学院薬学系研究科で特任助教として、2023年からは助教として、制御性T細胞の研究に取り組まれています。本セミナーでは「制御性T細胞の機能破綻と自己免疫疾患の関連」というタイトルで、制御性T細胞の基本から自己免疫疾患や炎症疾患での分子生物学的な働きについてわかりやすくご講演いただき、SLE患者さんでは制御性T細胞がどのような変化をしどのように病態と関連しているかについての深い考察と今後の共同研究への示唆をいただきました。
箕輪先生は、2003年に聖マリアンナ医科大学をご卒業され、2011年に順天堂大学で医学博士の学位を取得された後、2013年からは順天堂大学医学部膠原病内科学講座の助教、2015年からは膠原病内科科長、2017年には医局長、2021年からは准教授としてご活躍なさっています。本セミナーでは「SLEの病態生理と免疫治療」というタイトルで、長年患者さんを治療なさってきたお立場から、実臨床での課題や治療法の編纂、そして今後期待されている治療法について、膨大なデータをもとにご説明いただきました。
両先生の講演後には活発な質疑が交わされ、盛況の中共同研究のスタートを切ることができました。
お忙しい中ご講演いただきました村上先生、箕輪先生、また、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。